4回生MG 中村美鈴

初めに、日頃から阪大男子ラクロス部を応援してくださっているOB・OG、保護者の皆様、いつも本当にありがとうございます。皆様の応援のおかげでこの部は成り立っています。今後とも、阪大ラクロス部をどうぞ宜しくお願い致します。



古賀の言う通り、同期MGの間では二面性で有名な吉田から指名を受けました、四回生MGの中村美鈴です。今回は、私の四年目にして最初で最後のブログです。私は元々本心を人に伝えるが苦手で、ましてや不特定多数の人に見られる場でなんて…!というのもあって、初めは書くのを渋りました。わがまま言ってごめんなさい。せっかく最後なんだからと考え直して、ちゃんと書きます。正直に書くのでネガティブな部分もあります。人によっては不快な内容かもしれません。もし読んでくれる人がいればご了承の上お読みください。
【追記:書くの渋った割にめっちゃ長くなりました…それでもいいよって人だけ読んでください】



引退まで一週間を切りました。今、27期のひとり一人が、それぞれにいろんな気持ちを抱えていることでしょう。
私はというと、とても穏やかな気持ちでいます。この四年間で一番くらいの穏やかさです。
正直、ラクロス部での私の四年間、特に後半の二年間は心穏やかとは程遠い気持ちで過ごしていました。毎日毎日心にどす黒い何かを抱えて部活に向かい、練習に参加していました。そのせいか真夏のグラウンドへと続く往路の坂道は、もう登り切れないかもと思うくらい長く険しく感じたし、真冬のグラウンドの水抜きは、もはやある種の修行のように思えました。時には練習中に空を飛ぶ鳥を見て、「鳥はいいなあ、自由で。」なんて思ったりもしました(笑)これはまあさすがに頭がおかしかったですが、でも本当に毎日こんな感じだったんです。



今思えば最後の二年は「部活が楽しい、部活に行きたい」と思って向かったことなんて、ほとんど無かったように思います。それでもラクロス部に入部して初めの一年は毎日が楽しくて、「オフなんか別になくてもいい、毎日でも部活に行きたい」なんて本気で思っていました。それがいつから、何がきっかけでこうなったのか、自分でもよくわかりません。原因は様々だと思います。部の制度やあり方に対する不満はたくさんありました。頑張らないプレーヤーに対する失望もありました。でも、一番はそういった外的要因ではなくて内的要因、つまり自分自身のせいだと今は思います。元々他人に尽くすタイプではありません。自分が興味のあることだけをやっていたいし、好きじゃないものには関わりたくない。間接的に関わるよりは自分でやりたい。簡単に言えば、マネージャーに向いていなかった。そして何よりも、向いていなかったとしてそれでもどうにか頑張り続けられる手立てを見つけることができなかった、というより見つけようとしなかったんだと思います。「向いてない、好きじゃない」を言い訳にして、一生懸命になることから逃げていました。MG業に熱心な先輩や後輩を見て、「すごいなあ、自分とは違うや」とまるで他人事のように考えている自分がいました。



そんな心境で続ける部活は、もちろんですが楽しくなんかありません。こんな状態は四年目になる今の今まで続き、気づけば引退まで一週間を切ってしまいました。だから正直に言うと、私のこの四年間は、決して人に誇れるものではありません。全力で頑張った、と胸を張って言うことはできません。この四年間が明るく楽しい思い出になったかと言われると、多分そうではないです、もちろん楽しい思い出もたくさんあるけれど、暗くどんよりした思い出のほうが多いように思います。結局私は最後まで、自分がこの部にいる意味ややりがいを見つけることはできなかったと感じています。一生懸命頑張っていた同期には、こんなメンバーがいて申し訳ないと思っています。



とまあここまではただの私の四年間の振り返りで、私がこのブログを通して伝えたいのはこんな私のネガティブ話なんかじゃなくて、ただ後輩に向けて、こんな風にはなって欲しくない、ということだけです。



四年間ってとても長い、けどあっけないです。だからサークルに比べて大変な部活動であっても、なんだかんだで時間は過ぎるし適当にやってたら適当なままで終わっちゃいます。実際に私もあーだこーだ言いながらもここまで来てしまいました。四年間続けたからって、それだけで必ずしもやり切った気持ちで終えれるとは限りません。これは私のエゴですけど、後輩の皆に最後には、晴れ晴れとした気持ちで引退してほしいんです。私みたいに後ろめたさ?心のわだかまり?を残してほしくないんです。大学四年間の部活の思い出を、せっかくなら明るいものにしてほしいんです。



今十分楽しいよ!って人はいいんです。そのまま頑張ってほしい!でもそうじゃなくて、今なんとなーく部活を続けてる、あまり熱中できていない、楽しめていないって人が心配です。私自身これは強く思うのですが、部活って誰かに強制されてやるものではありません、自分の意志でやるものです。当たり前ですが。でも私は自分の意志でできていなかったなって思います。自分がやりたいから続けるんじゃなくて、辞めたら部に迷惑をかけるから、皆とちょっと気まずくなっちゃうから、とか。続けてたらこんなプラスなことがあるから、じゃなくて辞めたらこんなマイナスなことがあるから、それだけで続けていました。だからこんな終わりになってしまいました。怖いことにそんな理由でも続けられてしまうのです、四年も。ラクロスや部の仕事に熱中できていなくても楽しいと思えてたらいいと思います。でももしそうでない人がいたら、今一度部活への取り組み方を考えてみてほしいなと思います。とにかく本当に思ってるよりあっけなく終わってしまいます。せっかくやるなら楽しんでやってほしい、ネガティブな気持ちで続けないでほしい。後輩の皆さんならまだ間に合うと思って伝えたかったんです。余計なお世話かもしれませんが…




そんな中で一番心配なのが後輩MGです。私たちが引退したらMGの数がガクッと減ってしまいます。その分一人ひとりの負担がぐんと増えます。私には、今はみんな割と楽しんで部活に参加しているように見えます。それが今後負担が増えて楽しさよりしんどさの方が勝って、部活に対してダークな思いを抱いてしまうようになるんじゃないかと心配しています。そこで、後輩プレーヤーにお願いしたいことがあります。



それは、ちょっとでいいから一人ひとりがMGのことを気にかけてあげることです。プレイヤーの人数のわりにMGの人数が少ないから、その分今まで通りの全部全部をMGがやるのは難しいんじゃないかと思います。別に笛を吹いて、とかメニュー作って、なんて言いません。例えば今までより練習中のボールバックを頑張る、とかジャグを重そうに運んでるMGがいたら手伝ってあげる、とか水を入れてほしいけどMGが忙しそうにしているときに余裕があれば自分で水を入れる、とかスカウティングの締め切りをちゃんと守る、とか。そういうことを一人ひとりが進んでやってくれたらなって思います。なんでそんなことしなきゃいけないんだ!って思うかもしれませんが、皆が楽しく部活に参加するためだと思ってちょっと心がけてみてほしいんです。後輩MGが実際そうして欲しいと思ってるかはわからないです。でも私はそういう人がいたらとても嬉しかったし、なんか頑張ろうって思えました。MGの負担がどうのって、プレーヤーからしたらあまり考えが及ばないかなと思ってこの場で伝えたいと思いました。これも余計なお世話かもしれませんが。




長くなりましたが総じて言いたいのは、とにかくみんな楽しく部活をしてほしいってことです。大変な中にもどうにか楽しみを見つけて続けて欲しいです。グラウンドを憂鬱な場所にして欲しくないです。



これは主にスタッフへですが、お互いの意思疎通が必要不可欠なスタッフ業務を楽しく続けるためには、お互いの信頼関係が不可欠です。自分だけでなく、周りのみんなが楽しく部活に参加できるように、お互いがお互いを思いやって欲しいです。みんなが引退するときに、楽しかったなって思えてたらと思います。大変だと思うけど、応援してます!




最後に、私がなんだかんだ最後まで部活を続けられたのは正真正銘、間違いなく同期MG三人のお陰です。辞めようと思う度に、三人の存在が私の心のつっかえ棒になっていました。本当にありがとう。



終わりになりますが、ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。
残り少ない練習、噛みしめながら頑張ります。
最後、笑って引退しましょう!




次は我らがTRリーダー、はなちゃんです!高校時に吹奏楽のMGをやっていたという謎の経歴を持つはな…私からすると人一倍部活や同期に対する愛が強い彼女が、引退を目前にした今どう思っているのか知るのが楽しみです。

大阪大学男子ラクロス部

Osaka University Men's Lacrosse

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