Aリーグ立命館戦2日前 

リーグ戦まであと2日❗️
じわじわと戦いの日が迫ってきて、緊張感も高まる今日この頃です。そんな中、私生活でも激闘を繰り広げている部員がいたようです。
それは、今回のブログの作者である、我らがAT松井悠真さんです。松井さんのセンスが爆発したブログをお楽しみください。
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 「人生は選択の連続である」
  (シェイクスピア 1564 - 1616)


5月某日、私は同期の友人、川原田の家へと向かっていた。そこは人が住んでいるとは思えないほどの荒れた部屋。大量に空けられたコーラの缶と、ペットボトルの山が存在していた。最初、私はあまりの光景に嫌悪感を示した。だが、彼はそれを気にも止めていない様子であった。


当時、私たちは非常に仲が良かった。決して、今仲が悪いわけではないが、当時の私たちでさえその異常性に気づくほど私たちは共に時間を過ごしていた。毎日のように彼の家に入り浸っていた私は、いつしかその部屋で過ごすことの苦痛を感じなくなっていた。当然、そんな部屋で生活を共にしていれば、私がコーラを飲むことは避けられない。川原田に誘われた私は、コーラの缶を空けることとなる。今にして思えばここが1つ目の分岐点であった。


当時、緊急事態宣言真っ只中だった私たちは、日々の授業のストレスを発散するために、コーラを浴びるように飲んだ。2人で1日2本しか空けてなかったはずのコーラが、日を追うごとに4本、6本と増えていく。最終的には、1日8本ものコーラを購入しており、気がついた時にはもう遅く、コーラが私たちの生活に深く根ざしていた。水を飲んでも喉の渇きが潤うどころか、更にコーラを欲してしまう、そんな依存状態に陥っていた。


そんな生活を1ヶ月以上続けていたある日、私はとある不安を覚える。糖尿病である。この不安に取り憑かれてしまった私は、もう純粋にコーラを楽しむことができなくなっていた。そこで私は糖尿病について調べることを決めた。その日、私は震えた。糖尿病がひどい所までいくと、手足が痺れ、最悪の場合、切断まで考えなければならないという。コーラ依存症の私たちには、手足切断という恐ろしい未来が待っているのである。ここが分岐点であることは、当時の私でさえ理解することが出来た。私たちは互いの明るい未来のため、断コーラの契りを結ぶことを選択した。
それからの私は、人が変わったかのようにコーラから離れた生活を始めた。炭酸水を飲むことで、渇きを少しでも誤魔化し、コーラの欲を断ちきったのである。人間、本気を出せば、案外何でもなんとかなるのかもな、と思った。私は、1ヶ月ほどで、コーラを引退することが出来た。




9月現在、私は毎日のようにコーラを飲んでいる。1本のコーラによって、再び私はコーラの沼へと引きずり込まれた。負けてしまったのである。糖尿病によって私の手足が痺れ始めるのは30年後かもしれないし、明日かもしれない。卒業する頃には五体満足ではないのかもしれない。おそらく、私は今、再び大きな分岐点に立たされているのだろう。
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松井さんの熱い思いが溢れたとても素敵なブログでした。最後に、シェイクスピアはこうも言っています。

「成し遂げんとした志をただ一回の敗北によって捨ててはいけない。」
  (シェイクスピア 1564 - 1616)

松井さん、まだ負けていません。



大阪大学男子ラクロス部

Osaka University Men's Lacrosse

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